1.UIデザイナーになるには
現役UXコンサルトに聞きました!
UIデザイナーになるための勉強法
UIデザイナーになるためには、これまでWebデザイナーとして培ってきたPhotoshopやIllustratorといったソフトスキルだけではなく、ユーザーの行動パターンや心理を意識したデザインスキルを身に着けることが必要です。
これまでもユーザーを意識してデザインしていた、そう思う方もいるでしょう。
しかし、そのデザインの意図や根拠、成果を説明することはできますか?
デザイン感性やセンスだけではなく、そこに論理的思考をプラスしてデザインを磨き上げる、それがUIデザイナーです。
ここでは、UIデザインの基礎を学び、論理的思考を身に着けていくための勉強方法をご紹介いたします。
目次
-
- a. 本で学ぶ
- b. セミナーに参加する
- c. 良いデザインを知る
- d. プロトタイプツールで実践する
a. 本で学ぶ
UIデザインを学ぶ<入門編>
UIデザインとは、デザインの「美しさ」だけでなく、ユーザーの使いやすさ操作感を追及することが求め られます。デザインの基礎を学び、UXを意識したUIデザインができるスキルを身につけましょう。
ノンデザイナーズ・デザインブック
出版社 マイナビ出版
デザインの基礎「4つの基本原則」が学べる本です。図を含めた事例が掲載されており、わかり易い基本書となっています。様々なサイトを見てUIデザインを研究する前に、デザインの良し悪しの判断材料となる、4つの基本原則を身に着けておくことをおすすめします。
インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針
出版社 オライリージャパン
UIデザインで求められる使いやすさ、見やすさ。では、人間とはそもそもどのようなものを使いやすい、見やすいと感じるのか、どのようなものが記憶にのこるのか。UIデザイナーが知っておくべき人間の行動原理が紹介されている一冊です。
UI GRAPHICS―世界の成功事例から学ぶ、スマホ以降のインターフェイスデザイン
出版社 ビー・エヌ・エヌ新社
UIをいざ実践しようと思うと、使いやすさと美しさのバランスを取るのは難しいもの。身に着けた知識をどう実践するのか、本書は事例を見て学ぶことができます。サイト研究の方法やUIデザインをつくることに悩んだ際、手元にあると便利な一冊です。
(関連記事:UIデザイン・UI設計が学べるおすすめ本10冊)
UXデザインを学ぶ<入門編>
UXデザインには、マーケティングや情報設計、幅広い知識が必要です。基本的なUXの知識を本から学びましょう。
一人から始めるユーザーエクスペリエンス
出版社 丸善出版
これからUXを取り組む人・組織におすすめのUXの全体像がつかめる一冊です。専門家のいない状況でもどのようにUXに取り組んでいけばいいのかが解説されています。紹介されている手法の中で、取り入れられる部分から実践してみましょう。
子どものUXデザイン
出版社 ビー・エヌ・エヌ新社
子どもの年齢層に応じて、どのようなUXデザインをするのが良いのか事例とともに紹介されています。本書の考えたは、子ども向けサービスだけでなく、大人向けのサービスにも活かせる実践的な一冊となっています。
(関連記事:UXデザインを理解できるおすすめ本12冊)

ウェブスタッフ キャリアカウンセラーからの
ワンポイントアドバイス
ここで紹介した本はUI・UXの入門編です。
本で学んだことを実践するとともに、より広く深い知識を身に着けていくことがポイントです。
また、成果が出るUIデザインとするためには、何を成果ととらえるのか、その指標を作る、知ることも大切です。
そのためには、マーケティングやサイト解析といった知識も身に着けていきましょう。
b. セミナーに参加する
セミナーに参加することで、文書からは読み解きにくい知識やノウハウを効率よく学ぶことができます。
また、講師がUI・UX経験者であることが多く、より具体的な情報を入手することができます。UI・UX経験者に直接質問・相談することができるのも魅力の一つです。
セミナー参加にあたっては、自分のレベルにあったセミナーなのか、費用対効果の期待できるセミナーなのか(有料セミナーの場合)等を確認した上で、参加しましょう。


自分にあったセミナーを見極めるポイント
- 登壇者の経歴、職種は?
- 聴講型かワークショップ型か?
- 対象者は経験者向けか、未経験者向けか?
- セミナー参加費は有料か、無料か?
ウェブスタッフのセミナー情報
ウェブスタッフでは、対面やオンラインでさまざまなセミナーや勉強会を開催しています。
現役UXコンサルタントが教える
「数字でみる!成果の出るUXを実現するUIデザインのつくり方」セミナー
- 開催日:
- 講師 :
- 2019.03.15
- UXコンサルタント 中村 和正
- URL :
ユーザー目線でサイト制作を行うUI/UXの基礎セミナー
- 開催日:
- 2019.03.20 / 03.22 / 04.17 / 04.19
- 講師 :
- ウェブスタッフ キャリアカウンセラー
(IT専門スクール インターネット・アカデミー 元講師)
- URL :
ウェブスタッフでは、IT・Webクリエイターの転職・スキルアップサポートの一環として、技術セミナーを開催しています。
会員登録いただいた方には、メールマガジンにて開催をお知らせいたします。
今すぐ転職するつもりはないけれど、スキルアップサポートには興味があるという方もぜひご登録ください。

c. 良いデザインを知る
UIデザインの基本的な知識を身に着けると同時に、UIのトレンドデザインを知っておくことも大切です。
UIデザインという観点から良いデザインを選択する、見極める能力を日ごろから養っておきましょう。

デザインを見る際は、
- ユーザーはどの部分が使いやすいと感じるのか
- ユーザーはどの部分に不満を感じるのか
- なぜこのデザインになっているのか
について、考える習慣をつけることがポイントです。
d. プロトタイプツールで実践する
UI・UXは一人で実現するものではなく、プロデューサーやディレクター、エンジニア、時には、自分以外のWebデザイナーとも連携し、作りあげていくことが求められます。
そのため、チームでアイデアを共有し、デザインをコミュニケーションする手段として、プロトタイプツールの利用が高まっています。
さまざまなプロトタイプツールが提供されていますので、目的にあったツールを選択し、実際に利用してみることが大切です。
デザイン+プロトタイプができるツール
(関連記事:人気のUIデザインツール5選)
(関連記事:Adobe XDとSketchを紹介!)

ウェブスタッフ キャリアカウンセラーからの
ワンポイントアドバイス
ここまで、UIデザインの勉強法について紹介してきましたが、UIデザイナーとして活躍していくためには、日々勉強をするだけではなく、プロジェクトの中で実践し、経験を積み重ねていくことが何よりも重要です。
しかし、実際のプロジェクトでは、クライアントからそこまで求められていない、納期優先のため実施する余裕がない、など思うように実現できないという声も多くあります。
そんな時は、UI・UXをできるところから業務に取り入れ経験を重ねていく、または、UI・UXを強みにしている制作会社に転職をする、UI・UXを取り入れたいと考えている企業へ転職するといったこともキャリアアップをする手段の1つです。
Web業界のトレンド情報を知りたいあなたに
ウェブスタッフでは、会員登録をしてくださったWeb業界の転職事情やトレンド情報をお伝えするメールマガジンをお届けしています。
すぐの転職を考えている方はもちろん、今すぐに転職を考えているわけではないものの今後のキャリアについて迷っているという方も、ぜひご登録ください。

現役UXコンサルタント
中村 和正 監修
『[買わせる]の心理学 消費者の心を動かすデザインの技法61』著者。2007年より株式会社メタフェイズにて制作部門を統括しながらプロジェクトマネージャー、インフォメーションアーキテクトとして数々のプロジェクトを担当。2015年よりフリーランスとして活動。2016年にはデジタルマーケティングのコンサルティング会社の立上げに参画。現在は、株式会社グレイスノートの代表取締役として、数々のプロジェクトに参画。
プロジェクトマネージャー・UXコンサルタント・上級ウェブ解析士
- 株式会社グレイスノート 代表取締役
https://grace-note.co.jp/ - 株式会社メタフェイズ 執行役員
https://www.metaphase.co.jp/
- Webデザイナーのキャリア
- 1.UIデザイナーになるには
1-2.キャリア作りのポイント
- 2.Webディレクターになるには
2-1.Webディレクターの勉強法
2-2.キャリア作りのポイント
- 3.アートディレクターになるには
3-1.アートディレクターの勉強法
3-2.キャリア作りのポイント
- 4.Webプロデューサーなるには
4-1.Webプロデューサーの勉強法
4-2.キャリア作りのポイント
- 1.UIデザイナーになるには
- Webディレクターのキャリア
- フロントエンドエンジニアのキャリア
- マイキャリア TOP
- Webデザイナーのキャリア TOP
- 1.UIデザイナーになるには
- 1-1.UIデザイナーになるための勉強法