知っておこう!契約社員の仕組み
一定の条件を満たせば、社会保険や雇用保険に加入することができる
契約社員は健康保険や厚生年金、雇用保険や労災保険(社会保険)に入れないのではないかという不安を覚える方もいるかもしれません。しかし、週の勤務時間が20時間以上・2ヶ月を超えて働くなど、一定条件を満たした場合は社会保険に加入することができます。
契約期間中は原則解雇されない
あらかじめ雇用期間が決まっているため、契約期間中は原則的に会社は契約社員を解雇することができません。契約社員を解雇することは、正社員を解雇するよりも難しいともいわれています。不安定だと思われがちな契約社員ですが、契約期間の雇用が保証されていることはメリットでもあります。
契約期間を更新することで長く勤められることも
契約社員は、契約期間が終了したらその会社を退職することになります。契約の期間は最大で3年間です。ただし契約期間が終了したタイミングで契約を更新すると、さらに長く働くことも可能です。
また3回以上契約が更新されていたり、1年以上働いていたりするなど、一定条件を満たした契約社員に対しては、予告なしに契約を更新しない(雇止めする)ことも禁じられています。
5年以上働くと、無期契約を結ぶことができる
契約社員として同じ職場に5年以上働いた場合、会社に無期雇用(契約期間の定めがない雇用)にするよう申し込むことができます(5年ルール)。
ただし無期雇用になったからといって、自動的に正社員になるわけではありません。正社員に登用されるケースもあれば、限定社員や無期契約社員など正社員とは別の雇用形態になるケースもあり、会社によってさまざまです。
ボーナス(賞与)や福利厚生については会社によって異なる
福利厚生や休暇については、契約社員も正社員と同様の制度を受けられる場合もあれば、そうでない場合もあります。ボーナスについても、契約社員にはまったく支払われないケースもあれば、社員とは別の基準で支払われるケース、社員と同様に支払われるケースなど、さまざまです。
ただしIT・Web業界では、正社員でもボーナスや特別な福利厚生がないケースもあるため、契約社員だから必ずしも不利とはいえないかもしれません。