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今回は、Webデザイナー経験2年で海外就職を成功させた松冨綺璃子さんにインタビュー!日本で働きながら、どのような経緯でカナダでの就職、キャリアアップを果たしたのかなど、お話を伺いました。
経歴
作業療法士からWeb/UIデザイナーに転身。さらに海外就職に成功。現在はカナダのバンクーバーのブランディング会社に勤務。
目次
2022年11月に、カナダのバンクーバーにあるブランディング会社に入社しました。日本とはまた違う雄大な自然と、いろいろな国籍の方が共存するバンクーバーで、刺激的で楽しい毎日を過ごしています。仕事は面白い!のひと言です。業務はWebと紙媒体のデザイン担当で、これまで経験したことがない印刷物にも挑戦しています。ほかにも会社では、店舗の空間デザインを手掛けているので、この先もたくさん経験が積めそうで、ワクワクしています。
Webの仕事に就く前は作業療法士でした。引っ越しをすることになって、勤めていた病院を退職。この機会に違う仕事にトライしてみようと思い、職業訓練校でWebデザインを学びました。卒業後は未経験でも応募可能だったWeb制作会社を見つけて就職。
入社した制作会社は不動産物件のWeb制作が中心でした。新型コロナウィルスの感染拡大が始まった時期で、入社3日目には在宅勤務を言い渡されました。デザイナーは、私のほかに一人という会社で、業務についてもその方からオンラインで指導していただきました。Webサイトデザインから構築、メルマガデザインまで、幅広くWeb制作の経験を積ませていただきました。ただ不動産関連のクライアントが多かったこともあり、コンテンツやデザインジャンルが似たものに偏っているとも感じていました。
知識やスキルを上げるためには、自分自身が動くしかないと思い、インターネットや本で情報をキャッチしたり、セミナーに参加したりしていました。コロナ禍になってからは、自宅でも参加できるオンラインでのセミナーが増えたので、私にはとてもラッキーでした。
それ以外にも、もっとアプリデザインを突き詰めてみたいと思い、独学でUIデザインの勉強し、医療福祉系のWebサービス「hinty!」を企画、デザイン。知人のエンジニアと連携して、リリースまで行いました。
そんなころに、ウェブスタッフ開催のイベント「ムラマツヒデキ氏のMUUUUU.ORGキュレーターに聞く、優れたクリエイターの共通点」に参加。ウェブスタッフとの出会いはこのイベントです。
Webデザイナーとして働き始めて1年くらい経っていて、もう少し幅広いジャンルのデザインに携わりたいと考えていたこともあり、「転職」という考えが頭をよぎっていました。当時は転職活動をするのに、エージェントを利用することは考えていなかったのですが、キャリアカウンセラーの方から何度かメールや電話でご連絡をいただき、その熱心さに負けて(笑)、お話を聞いてみようかなと思いました。今から思えば、ウェブスタッフからの連絡はすごくタイミングが良かったですね。
担当していただいたキャリアカウンセラーの方は、明るくエネルギッシュな女性というのが第一印象。オンラインなのに、画面からもパワーがあふれ出ている感じです。お話していても、ついつい時間を忘れてしまうほど、楽しかった記憶があります。今までやってきたこと、これからやってみたいこと、悩んでいること、今後どうなりたいかなど、いろいろなことを親身に問いかけてくださいました。好きな話題の話もしました。その方はアメリカ在住のご経験があったので、海外に興味のある私には、面白い内容ばかりでした。
このときのやりとりで、自分の強みが整理され、何をしたいのかがはっきりと見えてきました。私自身、どこかバックグラウンドに不安をもっていました。前職がWeb制作と関係がないことや、大学でデザインを学んだわけでもないことを話すと、それをどんなふうにプラスに考えるか、デザインの仕事に活かせるかを発見するプロセスを手伝ってくださいました。決して私の経歴がマイナスにはならない、デザインの仕事につながる部分がたくさんあることに気づかせてもらいましたね。
ウェブスタッフの紹介で入社したのが、ニジボックスというWeb制作会社です。前会社とは異なり、規模が大きく、クリエイターが多数在籍していました。これまでこれほど多くのデザイナー、エンジニア、ディレクターと関わることがなかったので、たくさんの刺激をもらいました。お客様との接し方、仕事との向き合い方など、技術面以外でも学ぶことが多かったですね。
在籍していた間は、受託制作のチームに所属し、クライアント先に常駐してUIデザインを担当していました。そのほかにもUXリサーチなど、いろいろな領域に関われたので、この時期は一気にスキルの幅が広がったように思います。
また、ニジボックスは社内勉強も活発でした。オンライン合宿ではディレクター、エンジニア、デザイナー、動画クリエイターなどさまざまな職種の方が集まって、決められたお題で制作を行いました。ここでは知らない方とたくさん出会い、参加するだけでもかなり人脈が広がっていきました。
もともと海外旅行が好きということもあり、いろいろな世界を見るために海外で仕事をしてみたいと考えていました。
作業療法士という仕事はやりがいのある大好きな仕事でしたが、日本国内に限定された資格のため海外では使うことができません。Webデザイナーへ挑戦した理由が海外で働くためというわけではなかったのですが、働き始めてみてから、現実的に考えるようになりました。とはいっても、Webのスキル、語学力ともまだまだということは理解していたので、そこのスキルアップが疎かにならないように、できるかぎり勉強は続けていました。
ニジボックスでは、社員の皆さんの人間性も素敵で、やりがいのある仕事をさせていただいていたので、満足していました。ただ、何もしないであきらめるのが嫌だったので、働きながらできる範囲で、海外就職について調べました。最初に就労ビザの取得できる国で悩みました。アメリカやイギリスなどいろいろ調べたところ、カナダは就労ビザが比較的取りやすく、また外国人の雇用にも寛容だということで、カナダに決めました。
就業先をカナダに決めたものの、現地に頼れる知人もツテもなかったので、すべてゼロからのスタートでした。インターネットで現地の情報を集めたり、日本からの留学やエンジニアのサポートを行っているバンクーバーの会社に連絡したりしました。そうしたなかで、積極的に3つのことを行いました。
1つ目は、カナダにあるいろいろな企業にレジュメを継続的に送付すること。送付する会社は、日系企業や、何かしら日本のプロダクトに関わっている企業を選びました。まだ語学力も微妙な私を採用してもらうには、日本人の感性やバックグラウンドが有利になりそうな会社の方が可能性が高いと考えたからです。
2つ目は、知人の紹介で、カナダのソフトウェア会社から依頼されたUIデザインに挑戦したことでした。そのときに完全英語環境で仕事を進めることができ、きちんと納品までできたことも大きな自信となりました。
そして、3つ目は、カナダに住んでいるグラフィックデザイナーの方にもメンタリングをお願いしたことです。知り合いを辿って見つけた方に、「カナダでデザイナーとして働きたい!!」とメールしたところ、快く引き受けてくださいました。自主制作としてブランディングプロジェクトに毎週取り組み、英語でプレゼン資料を作り、月に1〜2回メンタリングでフィードバックをいただいていました。
それでも、オファーは全然来なくて、半ばあきらめていたところ、現在の会社から連絡があったんです。海外就職が夢だったので、今しかないと思い、カナダへの渡航を決めました。
短期的な目標としては、やはり英語をマスターすることです。勤務先が日系企業ということもあり、今は日本語も話せる環境ですが、今後は完全英語で仕事ができるように、語学力を磨いていくつもりです。
大きなところで目指しているのは、グローバルに活躍できるデザイナーです。バンクーバーは、いろいろな国籍の方が住んでいる街。まずはそうした社会で、より多様な視点から提案や制作ができるデザイナーになりたいです。
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