Work guide
Webデザイナーのキャリアの選択肢はさまざま。だからこそ、自分の5年後・10年後のキャリアの広げ方に悩む方も多いのではないでしょうか?
ウェブスタッフでは、4月15日(金)20:00~、GMOペパボでデザインリードとして活躍される山林茜さんにキャリアインタビューを行います。山林さんから見たデザインリードのやりがいや、必要なスキル・考え方について伺う予定です。
そこで、山林さんのこれまでのキャリアについて、直前インタビューとしてお届けします。
GMOペパボ株式会社 EC事業部 デザインリード
経歴
2010年に大阪から上京。派遣社員としてWebコーダー兼デザイナーを経験した後、2011年にデザイナーとしてGMOペパボ(当時 paperboy&co.)に入社。EC事業のサービスデザイン、アプリUIデザイン、イベントのアートディレクションなどを経て、2015年よりプロダクトマネージャーとしてカラーミーショップの利用体験向上のための機能開発に携わる。現在はデザインリードとしてユーザーに一貫したブランド体験を提供するための仕組みや組織づくりを進める。
目次
―― 山林さんはGMOペパボ(当時 paperboy&co.)に入社するために上京されたとお聞きしています。GMOペパボとの出会いは?
美大卒業後、グラフィックもWebも提供している大阪の制作会社に就職し、主にWebデザインに携わりました。そこでWebサービスのUIデザインに携わったときに、他社の管理画面がどうなっているのか気になり、ロリポップ(※1)の管理画面を調べてみたんです。
ロリポップはもちろん、他のGMOペパボのサービスにも登録して管理画面を触ってみたら、とてもUIが良くて。そこから、GMOペパボに興味を持ち、いろいろと調べるようになりました。
※1…GMOペパボが2001年から提供するレンタルサーバーサービス
―― GMOペパボについて調べてみて、どのような印象を受けましたか?
当時、GMOペパボではオフィスに定点カメラを設置していて、オフィスの様子をUstream(ユーストリーム)(※2)でリアルタイム配信していました。それを見て、すごい会社だなぁとファンになってしまったんです。
また、当時GMOペパボでは、ユーザーとGMOペパボパートナー(社員)とのオフ会が盛んに行われていました。大阪で開催されたオフ会にユーザーとして参加したときに、現在の代表取締役社長であるケンタロさん(佐藤健太郎氏)と直接お話することができて。お話を聞く中で、「GMOペパボに入社したい」という気持ちになったんですよね。
そのオフ会の数ヶ月後に当時の会社を退職することになり、「GMOペパボに応募するならこのタイミングしかない!」と考え、思い切って東京に引っ越すことにしました。
※2…2007~2017年に提供された、米Ustream社の動画共有サービス
―― ただ、すぐにGMOペパボに入社したわけではないんですよね?
そうなんです。当時は、GMOペパボではデザイナーの枠が空いていなくて…ダメもとで応募してみたのですが、採用が始まったら連絡がもらえることになったので、ウェブスタッフ経由で派遣社員として働くことにしました。
当時はCSSコーディングのスキルが足りないと感じていたので、スキルアップのためにWebコーダーとして仕事をしました。派遣先ではコーディングだけでなくディレクションも経験させてもらったので、そこでかなりスキルを広げられたかなと思います。
派遣先でも楽しく働かせてもらっていたのですが、約1年後に待望のGMOペパボのデザイナー採用が始まり、そのタイミングで無事に入社することができました。
―― 入社したい!という思いをご自身で叶えたんですね!!
―― GMOペパボ入社後は、どのようなお仕事を担当されましたか?
入社した当時から現在まで、10年以上EC事業部にいます。EC事業部では、利用者満足度No.1(※3)のネットショップ作成サービス「カラーミーショップ byGMOペパボ」を中心に、関連サービスを複数展開しています。そこで、基本的にはデザイナー業務に関わってきました。
最初は、カラメルというショッピングモールサービスのデザイナーからスタートし、フリマアプリのデザインやカラーミーショップのカート画面リニューアルのプロダクトオーナーを担当。そのほか、カラーミーショップに出店するショップさんを集めたリアルイベントを開催したときには、イベント全体のアートディレクションも手がけました。
EC関連の新たな取組みに参加することが多かったですね。
※3…インターネットアンケートによりGoogle検索で検索上位に表示されるネットショップ作成サービス9社のブランドイメージを比較。日本マーケティングリサーチ機構調べ。
調査期間:2021年11月18日~2022年1月13日
―― そのような中で、山林さんのキャリアのターニングポイントとなるタイミングはありましたか?
入社して6年目に、シニアデザイナーとサブマネージャーを兼任することになりました。具体的にはデザイナーとしての業務のほかに、開発チームのマネジメントや勤怠管理などを担当するようになったんです。
その頃からプロダクトマネジメントに携わるようになり、なんとなく「自分に向いているな」と感じました。プロダクトマネジメントはデザインと分けて考えられがちですが、実はデザイナーとしてのスキルを活かせる領域のような感覚を得られたんです。
この経験は、自分にとって大きなターニングポイントだったなと感じます。
―― 山林さんには二人のお子さんがいらっしゃいますが、ライフステージの変化に伴い働き方への変化もありましたか?
シニアデザイナーとして業務領域が広がり、チームやプロジェクトを任されるようになってから、一人目の子どもを授かりました。当時は、産後もシニアデザイナーとして十分に働けるのか、不安でしたね。さらに実際に復帰するタイミングで、リリース待ちの大きなプロジェクトを引き継ぐことになって。産休・育休からの復帰と、大きな仕事が重なり、なかなかハードでしたね。
時間の制約がある中やることも増えたので、仕事の優先順位を決めて仕事をするようになりました。それまでは自分が興味を持ったことは何でもやりたかったですし、実際に自分でやっていたんです。ですが、「これはやらない」ということを決めるようになりましたね。あとは、自分でやるのではなく、周囲の人を巻き込んで仕事をするようになったと思います。
―― 山林さんは第二子の育休明けの昨年よりデザインリードをして活躍されています。デザインリードとはどのような役割なんでしょうか?
GMOペパボのEC事業部には今年から立ち上げたデザインチームがあるのですが、デザインリードはそのチームをリードしながら事業部やサービスのデザイン課題を解決していく役割です。会社や事業部の目標に沿ったデザイン戦略を考え、一貫したユーザー体験の提供をデザインチームとして実行していく、そのマネジメントをしています。
GMOペパボの中でデザインリードというポジションが作られたときに、どのような役割なのかが明示されました。その内容を知り、まさに自分が求めていたポジションだ!と思って。第二子の育休復帰後のタイミングで、自分からチャレンジしたいと手を挙げたんです。
―― 実際にデザインリードになってみて、いかがですか?
プロダクトマネジメントをしていたときに感じた、自分の適性を活かせる仕事だなと感じています。
自分がデザイナーとしてどこを目指すべきか、長年なんとなくモヤモヤしていました。それがデザインリードというポジションとの出会いで解消された気がします。これも私のキャリアの中での大きなターニングポイントですね。
―― 4月15日(金)のイベントでは、デザインリードという仕事の役割や面白さ・やりがいについて詳しくお話しいただけるんですよね!
はい。私が今、デザインリードとして実際にどのような仕事をしているのか、どんな部分に毎日ワクワクしているのか、お伝えできればと思っています。
私はデザイナーになってから、手探りで自分が良さそうだと思ったことにチャレンジしてきました。その手探りの経験すべてが、デザインリードとして働く今につながっていると思うんです。
イベントでは、過去の私と同じように、デザイナーとしてどうやってキャリアを広げていけばいいかモヤモヤしている方に、将来を考えるヒントをお伝えできればと思っています。キャリア迷子だな~と感じるデザイナーの方に、ぜひご参加いただきたいです。
―― イベントが楽しみですね!貴重なお話、ありがとうございました。
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