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職種別お仕事ガイド

フロントエンドのスキルを高めるためフリーランスと派遣と両立、横地建さんのワークスタイル

2021.09.21

Webの世界は日進月歩。数年前であれば当たり前だった技術が使われなくなることも珍しくありません。当然、職種や求められるスキルも時代とともに変化しています。

今回はWeb業界で20年働き続ける中で、Webデザイナー、コーダー、フロントエンドエンジニアとキャリアチェンジされてきた横地 建さんにインタビュー。現在はフリーランスと派遣就業を両立しながらスキルを磨いている横地さんに、これまでのキャリアと仕事に対する考え方についてお話を伺いました。

横地建さん

横地 建さん

フリーランス、派遣社員
フロントエンドエンジニア

経歴
2002年から2018年に、Webデザイナー・コーダーとして株式会社サイバーエージェントに派遣就業。2018年、フリーランスとして独立。2019年から1年半にわたり気象庁にフロントエンドエンジニアとして派遣就業、2021年にリニューアル公開されたサイトの制作に携わる。現在もフリーランスとして活躍するかたわら、派遣社員として週5日就業中。

キャリアの選択、コーダーとして自分の道を開拓て

―― どのようにWeb業界でのキャリアをスタートさせましたか?

2000年にWebデザイナーとして働き始めました。スクールでWeb制作を学んだあと、たまたま企業サイトをイチから作るという機会に恵まれて、ひとりでデザインからコーディング、公開・管理まで手掛けたんです。

その実績をもとに、ウェブスタッフから計測機器関連の会社に派遣就業。その後、サイバーエージェントでのお仕事を紹介してもらい、派遣社員として16年間在籍しました。

―― サイバーエージェントでは、最初どんなお仕事をされていたのですか?

最初は、クライアント企業のウェブサイトの運用や更新を担当しました。クライアントの要望を確認しながら、必要とされるデザインからコーディングまで自分で行っていましたね。そのほか、広告会社なのでバナーも山ほど作りましたよ。

―― 当時のWeb制作は今とどのような違いがありますか?

当時は、まだコーダーという職種が今ほど専業化されておらず、Webデザイナーがデザインからコーディングまで担当することが当たり前でした。JavaScriptやCSSもありましたが、ブラウザによってうまく表示されないこともあり、ほとんど使えなくて…自分のデザインしたページをどのように再現するかよく頭を悩ませていましたね。

―― コーディングに専念されるようになったのはなぜですか?

サイバーエージェントの社内には、すご腕のWebデザイナーがたくさんいたんです。センスも実力もこの人たちにはかなわないなあと感じて、デザイナーの道はここであきらめました。

CSSがコーディングに積極的に使われ始めたころなので、2004年くらいのことだったと思います。CSSやXHTMLの導入で複雑なコーディングができるようになったこともあり、デザイナーとコーダーで分業する流れが生まれたころですね。そこからはコーディングや今でいうフロントエンド開発をメインに働くようになりました。

―― サイバーエージェントではどんなことを経験されましたか?

サイバーエージェントは、とにかく事業変革のスピードが速い会社でした。大袈裟に言うと、この案件はビジネスになると思った瞬間から、数日後には組織が編成されているといったくらいの速さです。

常に走り続ける環境だったからこそ、Webに関するひと通りの仕事は経験できました。たとえば今ほどインターネット広告が注目されていない時代に、当時はまだ珍しかったABテストをしたり、広告の効果検証をしたりしていました。

なかでも、JavaScriptやCSSを使った広告効果検証のシステムを展開するといった特殊なことを経験できたのは、すごく面白かったですね。

―― スピードが速く大変だったのではないですか?

当時は体力的にも頑張れる年齢でしたからね(笑)。常にトレンドを追いかける会社だったので、やることも目まぐるしく変わり、結果的に転職を続けているような16年間でした。仕事はハードでしたが、いつも新鮮な気持ちでできたんだと思います。スキルも新しい業務がきたら、それに合わせて、仕事をこなしながら学ぶ感じでしたね。

ここで得たスキルや仕事に対する考えは私のキャリアの礎でもあり、多くの経験と自信を与えてくれたので、とても感謝しています。

フリーランスに挑戦、個人の信用力 vs 企業の信用力

―― サイバーエージェントを辞めようと思ったのはなぜですか?

2017年の派遣法の改正されるときに、私自身の今後のキャリアを改めて考えました。すると、このままずっと同じところに長くいてはダメだという思いが湧いてきて、じゃあどうしようかと考えたら、次の新しい派遣先を選ぶというよりも、いったん自分で全部やってみようという気持ちが強くなったんです。

―― 経営者として自分でやってみようということですね。

はい、自分で自分の仕事はいくらですよっていう提案をして、仕事をいただいて、納品するまで責任をもって携わること。契約関連や経費の精算のような細かいことも、すべてひとりで処理しようと思い、16年間の派遣就業を終了しました。そこからは、フリーランスとして働くため開業届を出して、仕事を始めました。

―― フリーランスになって3年。実際にやってみていかがですか?

横地 建さん

つらいです(笑)。生きている実感を得たいと思ってフリーランスになってみたものの、大変のひと言。正直、安定して毎月末にお給料が振り込まれるほうがラクだなと感じます。お金をもらうということが、いかに難しいか痛感させられましたね。

実際に自分の口座に報酬が振り込まれるところまで自分で管理しなければいけないので、これまで必要がなかった法律や会計などWeb以外の勉強もしました。

―― どんなときに難しさを感じますか?

個人事業主は何より信用が大事。「横地 建」という人間に信用がなければ、仕事をいただけない世界です。ですが私ひとりにいただける仕事は、たかが知れています。これが企業であれば、企業の信用をベースに、大きな仕事ができるのになあと思ったこともたびたび。そういった仕事の規模においても、フリーランスの難しさを痛感させられましたね。

―― フリーランスになって良かったことはどんなことですか?

実際にやってみないとわからないたくさんの気づきがあったこと。また、派遣をやっているときには感じなかった、派遣のありがたさもわかりましたね。

大規模プロジェクトに参加!WワークでSassをマスター

―― フリーランスをしながら再び派遣でも就業されるようになったのはなぜですか?

フリーランスで仕事をしていて気になっていたのが、スキルの取得と案件の規模です。ひとりでできる案件には限界があって、スキルアップの機会もなかなか作れないのが悩みでした。

そんなときに、ウェブスタッフから気象庁でのフロントエンド開発に関わる派遣就業の話をいただいたんです。これはチャンスと思いすぐに働くことにしました。

気象庁は就業環境が良く、理想的な職場でした。一年半ほど働きましたが、やりたかったフロントエンド開発に打ち込むことができ、大きな経験となりました。スキルアップはもちろん、フリーランスではなかなかできない大規模なプロジェクトにも携わることができ、とてもありがたかったですね。

―― 気象庁の派遣のお仕事で得られたスキルとは?

JavaScriptのスキルは格段に上がったと思います。長年JavaScriptには携わっていましたが、すでにできあがったものを加工して使うことが多かったんです。しかし気象庁ではゼロからJavaScriptを書く機会を得られたので、そこが非常にありがたかったです。

気象庁の職員の方は非常に優秀なプログラマ揃いで、プロ中のプロの方が書いたJavaScriptをすぐそばで見られることが、何よりも幸せでした。自分の書いたコードと気象庁の職員の方が書くコードを比較して、ため息が出るほど効率の良いコードの書き方を学んで…こんな機会はフリーランスでは得られません。

また、Sassをゼロから仕事で使えるまでにマスターしたことが大きいですね。おかげさまでフリーランスのお仕事でも「横地 建はSassを使えます」って言えるようになりました(笑)。

―― フリーランスと派遣の両立をしてみて、いかがですか?

フリーランスとして働く前、派遣就業だけをしているときは、自分から仕事を探すというより「〇〇で仕事してください」と言われた通りに就業していていました。しかし、フリーランスを経験した今は、キャリアやスキルを高めるためにも派遣を積極的に利用したいと考えるようになりました。

派遣就業を利用する目的が以前より明確になった感じです。フリーランスの仕事をしながら派遣で働くというスタイルは、私にはぴったりだと思います。

(関連リンク:フロントエンドエンジニアとして派遣とフリーランスを両立される横地さん。派遣を活用するメリットとは?

フリーランスの仕事と両立できる!フロントエンドエンジニアの派遣のお仕事

思い通りに実装できない!敗北感が達成感に変わる瞬間

―― 横地さんが前向きにWeb業界の変化に対応できるのはなぜですか?

何年働いても常に学びがあることが楽しいからだと思います。コードを書いていると「あぁ、今日もうまくいかなかったな、今日も負けたな」といった敗北感を味わうことは日常茶飯事。だからこそ、もっと学びたいという気持ちが生まれるんですよね。

なかなか思い通りに実装できなかったときには、仕事が終わった後もインターネットを使って調べ続けて…しまいにはJavaScriptが夢の中にまで出てくることも(笑)。意外と夢の中で解決策がひらめくこともありますね。

―― 苦しくはならないですか?

難しくてイヤだなと思うこともありますが、やってみると楽しいんですよね。たとえば、実装がうまくいかずにエラーが出てしまったものを試行錯誤して直した結果、自分の思い通りに表示できたときの達成感は格別です。この敗北感が達成感に変わる瞬間があるからこそ、楽しくてずっと続けられているのだと思います。

このように、つまずく機会が多いからこそ、常に勉強は必要です。仕事=勉強で、常に学び続けられるのがこの仕事の面白さでもありますね。

―― 今はどんな勉強をされていますか?

フロントエンドエンジニアとして常に勉強しているのは、JavaScript、Sass、HTML。フロントエンド開発に携わり続ける以上、そこは勉強するのは当たり前のことだと考えています。そこから先は、仕事に結びつくスキルは何かを考えながら身につけるようにしています。

―― 仕事に結びつくスキルとは具体的には?

たとえば、サイト制作の依頼があったときに、更新作業はお客様自身で行いたいという要望がけっこうあります。そういうときにWordPressを入れるのが一般的なんですが、お客様への負担が少ないベストの方法として簡易更新ツールみたいなものを作れないかなと考えて…そこから勉強するといったイメージです。

―― 作りたいものを実現するために今勉強したい技術は?

最近はJSONを使ってデータを表示させることができるようになったので、今後はJSONの生成ができるようになりたいと思っています。そこでPHPを使うのか、Node.jsを使うのか、RubyやPythonを使うのか…。

こういった言語を勉強するには覚悟が必要ではありますが、自分のやりたいことが頭の中にあって、それを実現するために必要なことは何だろう?と考えると、やはり勉強しなきゃいけないなと思っています。

あとは、やはりReactやVueといったフレームワーク。勉強することは山のようにありますね。

これから始めるReact・Vue!スキルアップできるフロントエンド求人

―― 仕事のうえで気をつけていることはありますか?

この案件のスキルは自分のスキルよりちょっと上かなと思っても、勉強すればできそうなものは無理とは言わず受けるようにしています。なぜなら、Webの仕事をしていくなら、同じことを続けていてもお金をもらえなくなっていくと思うからです。

そして、言ったからには責任がありますから、自分の尻をたたいてひたすら勉強しています。実際にやってみると面白いですしね。

―― 最後に、横地さんが仕事を長く続けていく上で大切にされていることを教えてください。

生きている中で一番時間を使っているのは仕事です。その仕事がつまらないといやですよね。

仕事をしていれば、新しいスキルが得られた、面白い情報交換ができた、大規模な制作に携われた、横地に頼んで良かったと言われた、仕事が終わりお金をもらったなど、多くの楽しいや嬉しいに出会います。いただいた仕事が楽しいと思えれば、また次もやりたいと感じますし、その感情はお客様にも伝わるので、仕事は自然と良い感じにぐるぐると回ります。

そういった意味でも、どんな仕事でも楽しむ姿勢を持つことを大切にしています。

―― 貴重なお話をありがとうございました。

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