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「教えて先輩」では、悩んだり、迷ったりしながら、仕事を続けてきた先輩たちのおすすめの本や動画、ツールをご紹介!
今回は、Webエンジニア古川さんのおすすめ書籍3冊です。エンジニア業務だけでなく、チームの育成や組織運営を手がける古川さん。エンジニアに限らず、Webクリエイターなら誰もが役立つ、働くことやチーム運営に関する本をご紹介くださいました。
今回、本を紹介してくれるのは、Webエンジニアの古川さん。今はエンジニア業務だけでなく、チームの育成や、グループマネージャーとして組織運営にも携わっています。
チーム運営や組織づくりと聞くと、自分には難しいと思う人もいるかもしれません。しかし、古川さんが紹介してくれた「学習する組織」と「Team Topology」は、立場や肩書きに関係なく、自分にできることや、チームの考え方が分かる本です。
またエンジニアとして知っておきたい、戦略的なプログラミングの考え方が分かる「A Philosophy of Software Design」も紹介してくださいました。
今年の1月には、古川さんがウェブスタッフのイベントに登壇!エンジニアに必要な技術や考え方について教えていただき、その内容はアーカイブでご覧いただけます!見逃した方は、アーカイブ「2022年のフロントエンド技術トレンドとキャリアの歩み方」を、ぜひチェックしてみてくださいね。
株式会社ニジボックス
デベロップメント室室長
経歴
複合機メーカー、ゲーム会社を経て、2016年に株式会社リクルートテクノロジーズ(現リクルート)入社。現在はAPソリューショングループのマネジャーとしてアプリ基盤の改善や運用、各種開発支援ツールの開発、またテックリードとしてエンジニアチームの支援や育成までを担う。2019年より株式会社ニジボックスを兼務し、グループマネジャーとしてエンジニア育成基盤の設計、技術指南も遂行。一般社団法人 Japan Node.js Association 代表理事、JSConf.jp のオーガナイザーも務める。
Twitter:@yosuke_furukawa
学習と聞くと講座を受けて勉強することや、本を読むことを想像して、苦手だと感じる人もいるかもしれません。しかし、著者は「学習というのは知識を増やすという意味ではなく、人生で本当に望んでいる結果を出す能力を伸ばすという意味。」だと考えています。
自分が望んでいるビジョンを明確にしようとすると、大半の大人は「何から逃れたいか」を考えてしまうようです。また、「好きな仕事に就きたい」でも「食べていかなければいかない」と、ビジョンと現実の乖離でやる気がなくなることも…。でも、著者は「その乖離がエネルギーになり、粘り強さや忍耐力がつく。」と説きます。
「ビジョンが見えれば、自然と全力投球できる」という著者。ビジョンを「心から大切にしたいこと」に置き換えると、自分の譲れないことや、やりたいことが見えてくるかもしれませんよ。 組織づくりについて書かれている本ですが、自分の将来を考えたいときや、自分がチームや組織で働く意義について悩んだときにも、おすすめの本です。
株式会社ニジボックス
デベロップメント室室長
古川 陽介さん
息をするように学習するにはどうするか、という考え方をとらえた名著です。学習するとは生きることと同義なのだというのは、自分の今のマインドとなっています。
読み応えがある分、ボリュームたっぷりの本著(584ページ)。 忙しくて読む時間がない方は、入門書である『「学習する組織」入門』や、『マンガでやさしくわかる学習する組織』で、イメージをつかんだり、エッセンスを知ったりするのもいいですよ。
新しいチームに配属されたとき、コミュニケーションが取りづらく、引継ぎもあいまいで、苦労した経験はないですか?
行き当たりばったりのチーム編成では、メンバーのパフォーマンスが最大限に発揮されないこともあります。個人のニーズより、チームのニーズを優先させることが「チームファースト」な考え方。よりよいチームは、安定的で効率的なパフォーマンスを出すことができ、自分の技術的な成長にもつながります。
この本を読めば、自分のチームに足りていることと、もっと必要なことを見定めて、よりよいチームづくりを目指せます。
株式会社ニジボックス
デベロップメント室室長
古川 陽介さん
これからのチームの作り方を考えた本です。本来、階層構造的に表されるチーム構成からアーキテクチャを決めますが、アーキテクチャ構成からチームを決めるという逆のアプローチを目指した本。これから読まないとついていけなさそうな本になりそうです。
チームがうまく機能しているか見極めるのは難しいもの。
「チーム間のコミュニケーションパスは最小化できているか?」「頼まれた仕事が効果的で、タイムリーに対応できているか?」という質問から考えてみるとよいそうです。
Webエンジニアが避けて通れないのが、厳しい締め切りです。エンジニアは、早くタスクを完了させるために複雑になっても仕方がないと自分に言い聞かせ、時間がないため、コードのコメントが書けないことも…。それが結果的に、システム全体が複雑で、他の人には分かりづらくなる原因につながるのです。
エラー箇所を修正し、追加要件を足すだけではなく、構造を見直すことで、全体の開発がスピードアップして、リファタリングに投資した労力を取り戻せることもあります。少しずつのリファタリングの積み重ねが、誰もが分かりやすいコードやシステムにつながることも。
この本は戦略的なプログラミングを踏まえた設計思想と、具体的なルールが分かります。
株式会社ニジボックス
デベロップメント室室長
古川 陽介さん
最近読んだ、ソフトウェアデザインに関する本です。デザインする過程をいかに楽しむか、その手がかりが書かれています。英語の本ですが、読みやすいですよ。
エンジニアの悩みは万国共通かも?と思わせるこの本。注意点が赤い旗として書かれていたり、実際のコードが記載されていたりするので、コーディング時の参考になります。
英語の本ですが「Google レンズ」の翻訳機能などを利用して、読んでみるのもおすすめです。
フロントエンド開発への需要が高まる一方、フロントエンドエンジニアのキャリアの描き方や、求められるスキルが分からない方も多いはず。
そこで、ウェブスタッフでは古川陽介氏をお招きして、イベントを開催しました!エンジニアとして必要な技術と考え方や、フロントエンドエンジニア1~3年生のキャリアパスについてお話しいただきました。
イベントレポートとして、当日の資料を公開中です。さらに、ウェブスタッフ会員限定コンテンツとして、アーカイブ動画も!ぜひ、ログインしてご覧ください。
Career advice
「今のままで本当にいいのか」と漠然とした不安や焦りをお持ちの方も、ウェブスタッフにお気軽にご相談ください。あなたの今のスキルやキャリアに対する心配ごとなどをお聞きして、将来を見据えたキャリアアドバイスを行います。
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ある程度経験を積んだので次のステップにキャリアアップしたい、しばらくWeb業界を離れていたが再度業界に戻りたい、 未経験・経験浅めだがどのように転職活動を行っていったらいいかなど、ウェブスタッフでは様々なご要望に対応したキャリアアドバイスを行っております。
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