IT・Web業界への転職準備の重要性と行うべき転職準備の内容

1.転職理由を確認

転職活動の際にはなぜ転職したいのか、なんのために転職するのかを明確にしておきましょう。
今までのキャリアを職務経歴書にまとめると転職理由を整理しやすくなります。どんな案件やプロジェクトに、どのような立場で関わってきたのか、また現時点でのWebデザイン・コーディングや設計スキルを把握するのも大切です。これらを書き出すことで自分を客観視できますので、自分の進むべき道が見えやすくなります。

もしくは大きな目標をまず立てて、それに対して3年～5年単位でやるべきことを考えるのも、やりたい仕事を見つけるための良いアプローチと言えるでしょう。

2.転職活動にかかる資金の確保

転職活動は意外とお金がかかります。状況によっては何十社と応募することになるので交通費も馬鹿になりません。特に地方から都心に出て就職活動をする人は、ある程度の出費を覚悟しておきましょう。在職中であれば、そこまで大きな問題にならないかもしれませんが、会社を辞めて転職活動をする場合はそれなりの資金は確保しておいてください。
資金的に余裕がなければ精神的にも余裕を持つことができないと心得ましょう。

3.転職のスケジュール確認

必要な準備としては必要書類の作成、情報収集、成果物をまとめるなどの作業があります。
さらにWebクリエイターにはポートフォリオの準備も重要です。準備にかける期間はだいたい1カ月～2カ月ぐらいが多いようです。準備に時間をかけ過ぎると集中力が落ちやすくなりますので、勢いよく手短に終わらせるようにしましょう。転職活動は在職中であればじっくりと探すのも良いですが、退職してから探すのであれば3カ月以内、長くても半年以内には仕事を見つけることを目指してください。
それ以上の期間を費やしてしまうと、いわゆる履歴書に穴が空いた状態のため採用されにくくなることがあります。

4.キャリアの洗い出し

転職するにあたってキャリアやスキルの棚卸しは必須事項です。今まで携わってきた業務内容だけでなく、Webクリエイターであれば制作実績、エンジニアであれば自分の手がけた開発環境やフレームワーク、ミドルウェア、扱えるツールなど、職務経歴書にはあまり記載しないような細かいポイントまで洗い出すようにしましょう。
転職先が求めている人物像と自分がマッチしているかを確認できるようにしておくことが重要です。
また、自分が残してきた「成果」についての振り返りも実施しましょう。
上司に褒められたといった曖昧なものでなく、できるだけ定量的に説明できるエピソードを用意しておくのがポイントです。

5.情報収集

転職先はインターネットや求人誌で探す手もありますが、転職エージェントや紹介業者などを利用すると良い所が見つかりやすくなります。
IT・Web業界に特化したエージェントを選択するとより就職がスムーズになるでしょう。希望の企業が見つかったら、その企業についての情報収集を行います。企業のホームページで意味がわからない言葉があったら調べておくようにしましょう。
企業研究が深ければ深いほど、志望理由に説得力が出てきます。

転職エージェントはインターネットでは拾えないような企業情報を持っていることがあるので、応募したい会社が見つかったら色々と聞いてみると良いでしょう。また、企業が開催している勉強会に参加して、業界のトレンドや使用頻度の高い技術をチェックするのも有効な方法です。

6.面接準備

面接で慌てないためには質問される内容を想定し、答え方を練習しておくのがおすすめです。中途採用は即戦力が求められる傾向にあるため、質問は今までのキャリアに関する内容が中心になるでしょう。論理的にわかりやすく説明することを心がけてください。自分の携わってきたシステム構成図をホワイトボードに書けるぐらいになっておくと頼もしいですね。
不安な方は転職エージェントに依頼して模擬面接をしてもらうのも有効です。

また、話す内容が完璧でも身だしなみがだらしないと好印象に繋がらないことがあります。面接の前には服装、髪型など見た目を整えるのも忘れないようにしましょう。