キャリア
カウンセラー
大久保 早希代
応募企業の担当者は「たくさんある企業の中から、どうしてうちの会社を選んだの?」という部分を見ています。その会社に合わせたアピールをしなければ、企業担当者も「あれ?」と違和感を持つものです。
転職エージェントを利用すれば、その企業の業界内のポジションや今後力を入れていく予定の分野など、自分だけでは調べきれない情報を知ることができます。
自分ひとりでは志望動機をうまく考えられないという方は、ぜひ転職エージェントを活用してみてください。
Work guide
転職・就職活動で履歴書に書く「志望動機」。応募企業に対する想いをアピールするために、どのような志望動機を書けばよいか悩む方は多いのではないでしょうか。
ここでは、Webデザイナーの方が中途採用で転職する場合や、未経験からWebデザイナーを目指す場合の、志望動機の書き方のポイントを例文を交えながら解説します。
Career advice
「これまでの経験を活かしてUIデザイナーとして活躍していきたい」「企業が求めるUIデザイナー像を知りたい」など、WebデザイナーからUIデザイナーを目指す方のキャリアアップ・転職をサポートします。
オンライン相談に申込む オンライン相談志望動機とは「なぜあなたが応募企業で働きたいか」、つまり応募理由に当たるものです。履歴書に書いた志望動機は書類審査でチェックされるだけでなく、面接に進んだ際には会話のきっかけにもなります。
応募企業側は、志望動機から下記のことを判断しようとしています。
1.あなたが会社の文化や求めるスキルに合う人かどうか
2.あなたが会社に対してどの程度の熱意を持っているか
書類審査をパスし、面接であなたの熱意をアピールできるよう、応募企業に合せた志望動機をしっかりと準備しましょう。
(関連記事:志望動機はどう書けばいい?ポイントと例文を紹介)
(関連記事:Webデザイナーの面接を成功させる3つのポイントとよくある質問【キャリアコンサルタントの解説付き】)
まずは応募企業の事業内容や経営理念を研究し、応募する企業独自の魅力や特徴を見付けましょう。世の中には応募する企業と同じような事業を行っている企業はほかにもたくさんあるはずです。その中でなぜその企業に応募しようと思ったのか、他社との差別化のポイントを見つけることが重要です。
応募企業のサイトや求人票から以下の情報を調べ、あなたの共感した点、魅力に感じた点を挙げ出してみてください。どうしてその企業で働きたいと思ったのか、あなたの志望動機が見えてくるはずです。
制作会社の場合
Web制作会社と一口に言っても、広告系の案件やキャンペーンなどのプロモーションが得意な制作会社、大規模サイトの制作が得意な制作会社、運用・マーケティングが得意な制作会社など、得意な分野はさまざまです。応募する企業のこれまでの制作実績などから「他の制作会社ではなくこの会社を選んだ理由」を話せるようにしておきましょう。
さらに、その制作会社で「自分がどういったクリエイティブに携わりたいのか」というところまで話せると、企業の担当者への印象を強めます。
事業会社の場合
ECなど自社商品・サービスを展開する事業会社の場合であれば、商品やサービスを利用して感じた魅力を伝えられると好印象です。直接利用していなくても商品やサービスに魅力を感じた点や、その会社が大切にしている企業理念などに共感したポイントを伝えられるとよいですね。
事業会社の場合は、クリエイティブに関することをアピールしすぎると、企業の求める人物像と一致していないと判断されてしまうかもしれません。もしあなたがクリエイティブにこだわっているのであれば、本当にその事業会社で働きたいのか、一度立ち止まって考えてみましょう。
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大久保 早希代
応募企業の担当者は「たくさんある企業の中から、どうしてうちの会社を選んだの?」という部分を見ています。その会社に合わせたアピールをしなければ、企業担当者も「あれ?」と違和感を持つものです。
転職エージェントを利用すれば、その企業の業界内のポジションや今後力を入れていく予定の分野など、自分だけでは調べきれない情報を知ることができます。
自分ひとりでは志望動機をうまく考えられないという方は、ぜひ転職エージェントを活用してみてください。
企業側は、採用する人が入社後に出す成果を期待して、人を採用します。そのため、あなたの熱意だけでなく、あなたがその会社にどのように貢献できるかをアピールすることが必要です。特に中途採用の場合は即戦力になる人材を求める傾向があります。あなたを採用することで企業はどのようなメリットを得られるのかを伝えることが大切です。
Webデザイナー経験者の場合
Webデザイナー経験者が転職する場合は、活かせるスキルや経験はたくさんあるでしょう。その中でも、応募する企業が求めるスキル・人物像に合わせたアピールをするというのが前提です。求人票から応募先企業のニーズをくみ取り、これまでのWeb制作の経験やスキルから応募企業の業務の中で活かせることを志望動機に取り入れましょう。
「UI/UXデザインの経験がある」「大規模サイトの制作に関わってきた」「キャンペーン企画が得意だ」など、応募企業の得意とする分野に近しい実績をアピールできると、即戦力として評価されやすくなります。
もし応募企業と近しい実績がない場合には、これまでのスキルをアピールしたうえで、応募企業ならではの魅力に対して興味を持っていることを志望動機として打ち出せると良いですね。
Webデザイナー未経験者・経験浅めの方の場合
Webデザイナー未経験者や経験浅めの方は、これまでの社会人経験で身に付けた経験やスキルがアピール可能です。
たとえばチームで仕事を進めていくスタイルの会社であれば、協調性や周囲との調整力が特に求められます。逆に、メンバー一人ひとりが独立して仕事をしていくスタイルの会社であれば、分からないことを自分で調べて臨機応変に対応する力が必要とされるでしょう。これまでの仕事を通じて得た経験を、その企業に合わせたビジネススキルとしてアピールできると好印象です。
また、経験やスキルがないことであっても、応募先企業でやってみたいことがあれば、志望動機になりえます。志望動機に未経験のことにチャレンジしたいことを入れるのであれば、その理由をしっかりと伝えるようにしてください。
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大久保 早希代
前職の業界経験はアピールしやすいスキルのひとつです。
たとえばアパレル販売の経験がある方は、アパレル企業のサイト制作を行うWeb制作会社でニーズがあります。同じように、金融機関をクライアントに持つ制作会社では、金融業界での経験が重宝されるでしょう。
また、Webデザイナーは、Webディレクターやコーダー、フロントエンジニアといった方と一緒に仕事をする場面がよくあります。営業や接客で身に付けたコミュニケーション能力はビジネススキルとしてアピールしやすいですよ。
未経験からWebデザイナーになろうとしている方の場合、「どうしてWebデザイナーになりたいのか」を伝えることが必要です。漠然とした憧れではなく、具体的にどのようなスキルを身に付けて、どのようなキャリアアップを目指していきたいのか、あなたの熱意を伝えるようにしましょう。
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Webデザイナーを目指したきっかけは「デザインに興味がある」といったふんわりした内容でも問題ありません。ただし実際にWebデザインを勉強して興味が深まってきたことをアピールできることが大切です。
勉強したことによって、デザインの先の集客や売上げといったビジネスに興味が持てると良いでしょう。企業で求められるWebデザインは、アートではなく商業デザインであり、デザインすることがゴールではありません。Webを通じて「何のために、どのようなものを作るか?」という目的を理解しておくことが必要です。
目的意識がないとWebデザインを仕事にしたときに、言われたことしかできなくなってしまいます。また「この作業は何のためにあるのか?」が理解できないと、Webデザイナーの仕事そのものがつまらないものになってしまう可能性もあるのです。
Webデザイナーになってどのようなことがしたいのか、具体的なエピソードを交えて伝えられるようにしてください。
Webデザイナーとして転職活動する方の志望動機の例文をご紹介します。例文を参考にしながら、応募企業に合せた志望動機を考えてみてください。
アパレルの販売に携わった後、Webデザインスクールに通いWebデザイナーに転身。
前職ではWebデザイナーとして、LPのデザインやコーディングに携わってきました。
今後は、自分自身がユーザーに近い立場で興味を持って取り組める女性向けコンテンツの制作や運営に関わりながら、数値データをもとにUI/UXの改善ができるWebデザイナーになりたいと考えています。
貴社はファッションECサイトを複数運営しており、アパレル販売で得たファッションに対する知識を活かすことができると考えています。女性向けのファッションECサイトで、商品が売れるデザインを担当したく、貴社を志望いたします。
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大久保 早希代
ECサイトを運営している会社では、マーケティング思考のある人材が求められる傾向にあります。
これまでの経験や現在持っているスキルをアピールするとともに、これからマーケティングにも関わっていきたいという意思を伝えることも大切です。
職業訓練校にてWebサイト制作や画像処理について学んだ後、ECサイト制作やLP制作を経験。現在はオーディオ機器メーカーでECサイトのデザイン・運営を担当しています。ターゲット顧客が好む色やテイストを雑誌などで勉強しデザインに反映することで、売上げに貢献してきたと自負しています。
これまではオーディオ機器を扱ってきましたが、より自分にとって身近な商材を扱いたいと考えています。特にコスメには強い興味があり、貴社の商品も愛用しているところです。今後ECに注力されるということで、これまでのECサイト運営に関する経験を活かしながら、ターゲット顧客のニーズを汲み取ったデザインを実現し、ブランド全体の売上げに貢献していきたいと考えています。
前職ではWebデザイナーとして、クライアントサイトのリニューアルやLPの作成を担当してきました。主に担当してきたのは、大手飲料メーカーなどの大規模サイトです。デザインやコーディングはもちろん、Webデザイナーチームのリーダーとして周囲の意見をまとめ、クライアントと細かいデザインのすり合わせるなど、ディレクター的な立場も経験してきています。これまでの経験を活かし、Webデザインはもちろん、ディレクション業務にも関わっていきたいと考えています。
貴社は、大手メーカーのクライアントが多く、大規模サイト制作のスキルを活かせると感じています。さらに今回応募したポジションは、クライアントとの交渉や進行管理などのディレクションにも関わることができるため、自身のキャリアの幅を広げることでより深く貴社に貢献できると考え応募いたしました。
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大久保 早希代
企業の担当者は、あなたの現在のスキルだけでなく、今後どのような方向にキャリアアップしていきたいかにも興味を持っています。
あなたの望むキャリアアップが応募企業で叶えられそうであれば、その部分をアピールすることもおすすめです。あなたの方向性とマッチしていることが、応募企業にとってのメリットであると伝わるような書き方を意識してみてください。
大学では美術系大学でビジュアルデザインを勉強した後、地元の不動産会社で営業事務として就業。不動産会社のサイト更新作業に関わる中でWebデザインに興味を持ち、Webデザインスクールに通い個人サイトを制作しました。大学時代にデザインを学んだこともあり、Webデザイナーとしてサイト制作に関わっていきたいと考えています。
貴社はブランドサイトの制作案件が多く、これまで学んできたデザインのスキルを活かすことができると考え、応募いたしました。特に貴社が手掛けた〇〇社のキャンペーンは、デザインや色使いがユニークで印象に残るだけでなく、PC・スマホともに使いやすく、非常に勉強になりました。今後は、UI/UXに配慮した人の印象に残るWebデザインのスキルを磨き、貴社の業務に貢献していきたいと考えています。
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志望動機として応募する企業の過去実績に触れると、業界やその企業の情報をしっかりと収集しているという印象を強めます。
過去の実績について触れる場合には、具体的にどのような部分に共感して入社を希望しているのか話せるようにしておいてくださいね。
貴社を志望した理由は、「すべての食卓に笑顔を」という企業理念に共感したためです。私は衣食住、特に食が生活にとって非常に重要だと感じています。貴社のWebサイトでは、食を大切にしたコンテンツがたくさん用意されており、ひとりのユーザーとしてとても魅力を感じています。
これまでWebデザイナーとして、多くのサイトの制作に関わってきました。特に衣食住といった生活に密着した分野のWebデザインは私の得意とするところです。貴社のWebデザイナーとして、食の魅力を伝えるWebコンテンツを生み出し、多くの方の人生に関わっていきたいと考えています。
履歴書に書く志望動機は、応募企業があなたの意欲や入社後にどんな成果を出す可能性があるのかを知るためのものです。ここであなたの魅力を伝えられないと、書類選考が通らない可能性もあります。応募企業に「この人と面接で話してみたい」と思ってもらえるよう、応募企業にとってのあなたの魅力を伝えることが大切です。
しかし、応募企業ならではの魅力や特徴、自分が貢献できるスキルや経験といったものは、自分ひとりでは見つけられないこともあるでしょう。どのような志望動機を書けばよいのか迷う方は、転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。自分のスキルや経験を客観的に知ることができるだけでなく、応募企業に合わせた書類や面接対策を受けることができますよ。
(関連記事:Webデザイナーが転職エージェントを使うべき8つの理由)
記事監修:大久保 早希代
IT・Web業界専門の転職エージェント「ウェブスタッフ」のキャリアカウンセラー。
日々新しい技術が生まれるIT・Web業界で活躍し続けるパートナーの皆様を十分サポートができるよう、Javaをはじめとした各種資格を取得しています。
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ある程度経験を積んだので次のステップにキャリアアップしたい、しばらくWeb業界を離れていたが再度業界に戻りたい、 未経験・経験浅めだがどのように転職活動を行っていったらいいかなど、ウェブスタッフでは様々なご要望に対応したキャリアアドバイスを行っております。
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