Work guide
人工知能などの技術の進歩により、今後多くの職業で仕事の在り方が変化していくと予想されています。Webデザイナーも、時代の変化とともに求められるスキルが変わっていくでしょう。
ここでは、Webデザイナーという職業の将来性と需要について説明します。今後も必要とされるWebデザイナーのなるために、スキルを伸ばしていくための4つのコツも紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
目次
インターネットの利用が当たり前になったことで、多くの業界からWebページの重要性が認識されるようになってきています。
たとえばインターネット広告市場は年々成長を続けており、国内における市場規模は2019年には2兆円を超えました。多くのクライアントにとってWebは収益をあげるための手段ですから、広告の着地点(ランディングページ)や広告そのもののアートワークのクオリティは重要です。デザインの専門家であるWebデザイナーにWebページ制作を依頼したいと考えるケースは、年々多くなっています。
また、スマートフォンが普及したことで、パソコンだけでなくスマートフォンにも対応したWebサイトが求められるようになりました。2017年にはインターネットにアクセスする際にパソコンを使う人よりもスマートフォンを使う人のほうが多くなり、この傾向に拍車がかかっています。レスポンシブWebデザインが当たり前になった現在、対応可能なWebデザイナーの需要が高まっています。
Webデザイナーは、時代が変化しても必要な職業だといえるでしょう。ただし、必要とされているのは時代の変化に応じて新しいスキルを身につけていけるWebデザイナーだということを忘れてはなりません。
誰でも簡単にWebページをつくれる製品や、無料で登録するだけですぐにWebサイトをオープンできるサービスが増えています。コンピューター技術の進歩はデザイン業界にも及び、写真の補正など多くの作業が自動的にできるようになってきました。また、人工知能(AI)の急速な進化により、今後は多くの職業が消滅するともいわれています。このような背景から、Webデザイナーの仕事についても「この先なくなるのでは」と心配される声が挙がっています。
たしかに人工知能を用いれば、写真に写り込んだよけいなモノを自然に消し去ったり、線画を美しいグラデーションで着色したりというような、手作業では時間のかかる作業もあっという間に行えるかもしれません。しかし、これは「人工知能が」デザインを行っているというわけではなく、デザイナーが「人工知能で」行うものです。人の手で行うべき作業の範囲が変化してきているという面はありますが、Webデザイナーの仕事が消滅する可能性は低いと考えてよいでしょう。
技術の進歩により、これからのWebデザイナーはよりクリエイティブな仕事に注力できるようになります。仕事を依頼する側にとっては、自分でできる部分は自分で行い、デザインの専門知識が必要な部分についてのみ発注したいと考えるようになるかもしれません。Webデザイナーとしては、時代の変化に十分対応できるように今から準備を進めていく必要があります。
Webデザイナーに求められるスキルの変化は、これまでにもありました。
10年ほど前に遡れば、Webデザイナーの仕事といえばワイヤーフレームとビジュアルデザインの制作のみで、コーディングについてはコーダーやマークアップエンジニアと分業することが多くありました。ところが5年ほど前になると、コーディングも含めてWebデザイナーが行うようになります。
最近では、レスポンシブWebデザインやjQueryによるアニメーションなど、これまではエンジニアが行っていたような作業も、Webデザイナーに求められることが出てきました。人によってはWordPressのテーマ製作まで担当するケースもあります。技術の進歩に伴って、現在のWebデザイナーにはさらに広い範囲をカバーすることが求められるようになってきています。
例えば、さまざまなJavaScriptフレームワークが登場したことで、フロントエンド開発を担当できるWebデザイナーへの需要が高まっています。フロントエンドを担当する際には、企画段階からプロジェクトに参画してビジネス要件を理解することや、開発工程でエンジニアと連携することなどが求められるのも必然的な流れです。
また、アクセス解析によって収集したデータをもとに、根拠のある改善を行える能力も求められるようになりました。
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これからもWebデザイナーとしてキャリアを伸ばしていくためには、以下の4つのコツを意識するとよいでしょう。
Web技術の進歩に伴って、Webデザイナーへのニーズも変化しています。日頃からWebのトレンドに注目し、最新情報を仕入れましょう。最近では、UI/UXに関するニーズが高まっています。また、人気のツールを使いこなすスキルも求められるでしょう。
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求められるWebデザイナーであり続けるためには、ニーズに沿った知識やスキルが必要です。新しく学ぶべきものを、トレンドにあわせて選びましょう。
Webサイトはビジネスの手段としての役割が強くなっています。どのようなデザインが収益につながるのかについて研究しましょう。
Webデザイナーに求められる役割は多様化しています。すべてを学ぼうとするより、得意な部分を伸ばして自分の強みにするというのもひとつの考え方です。
クライアントやプロジェクトチームから求められるWebデザイナーとして活躍を続けるためには、ニーズに応えられるだけの知識やスキルを身につけていけるかどうかがポイントになります。Webのトレンドをこまめにチェックしながら、ニーズにあわせてスキルアップを行いキャリアを伸ばしていきましょう。
また、WebデザイナーからWeb業界のほかの職種へ転向するというキャリアパスもおすすめです。Web業界にはさまざまな職種があり、Webデザインのスキルを活かせる仕事がたくさんあります。あなたのWebデザイナーとしての経験を活かしながら、キャリアアップを目指してみてはいかがでしょうか。
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