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Work guide
コーダーとは、WebデザイナーがデザインしたWebサイトを実際にインターネット上で見ることができるように、HTMLやCSS、JavaScriptといった言語を使用してコーディングする仕事です。
ここでは、コーダーの仕事内容や年収相場、キャリアパス、将来性を高めるためのポイントについて解説します。
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オンライン相談(無料)に申込む オンライン相談HTMLやCSS、JavaScriptといった言語を用いてソースコードを記述することで、Webサイトをブラウザ上に構築することをコーディングといいます。このコーディングを担当するのがコーダーの仕事です。Webコーダー、HTMLコーダーのほか、コーディングスタッフ、コーディング担当者と呼ばれることもあります。
Google ChromeやInternet Explorer、Safariといった複数のブラウザでもWebサイトのレイアウトが崩れず、同じように見えるのはコーダーの仕事の賜物です。
フロントエンドエンジニアはコーダーの上流職種です。コーダーはHTML・CSSのコーディングが主な業務ですが、フロントエンドエンジニアはJavaScriptやJavaScriptのフレームワーク・ライブラリを使ったフロントエンド開発全般に関わります。
(関連記事:フロントエンドエンジニアとは?コーダーとの違いは?)
コーダーとプログラマは、設計書を元にコーディングを行うという点が似ています。しかしコーダーはWebサイトのレイアウトや画面の遷移に関わる部分を担当するのに対し、プログラマはシステムエンジニアの作成した設計書に基づき、Webサイトからの入力に対して結果を返すための内部処理に関わる部分を担当しています。
コーダーは、Webデザイナーが作成した原案を元に、クライアントのイメージするWebサイトを作り上げます。ではコーダーには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。
コーダーとして働くためには、Webサイトを表示する基本の言語となるHTML5とCSS3のコーディングスキルが必須です。ほかの人がコードを変更することもあるため、誰が見てもわかりやすいコードを書く技術が求められます。また、期日通りに素早く正確にコーディングを行うことも大切です。
現在はHTML5が主流になっているものの、インターネットでは新旧さまざまなWebサイトが乱立しています。以前主流だった古いブラウザでも動くXHTMLやHTML4.0などで実装されているものもあるでしょう。XHTMLやHTML4.0のコーディングスキルがあると、既存のWebサイトのメンテナンスなどで役立つことがあります。
検索エンジンの検索結果としてより多く露出させるための取り組みであるSEO(検索エンジン最適化)についての知識も強みになります。SEOにはさまざまな手法がありますが、なかでも重要なのが正しくHTMLコーディングすることです。
Webデザインをコーディングする際には、ただ単に見た目上のデザインを再現するだけでなく、クローラがサイト構造を正しく把握できるように最適なHTMLを記述することが欠かせません。タグの設定、内部リンク構造の設計、ナビゲーションやパンくずの設置などの知識を付けて、正しくコーディングするようにしましょう。
最近はWebサイトに求められるレベルが上がってきており、アニメーションなどの動的なコンテンツを埋め込む技術が必要とされています。そのためHTMLやCSSに加えて、こうした動的なコンテンツを扱うスクリプト言語に関する知識もコーダーには必要です。
特にJavaScriptはよく使われるスクリプト言語です。コーダーがJavaScriptを一から記述することは少ないものの、ある程度は理解しておかなければコーディングできない場面も多いでしょう。
最近ではJavaScriptのフレームワークやライブラリを利用したコーディングも増えています。特にjQueryは、Web制作の現場で一時期多く利用されたことから、コーダーでも触れることが多いライブラリのひとつです。jQueryには欠点もあり新規で導入する企業は少ないものの、身に付けておきたい知識のひとつです。
CMS(コンテンツ管理システム)はWebコンテンツの更新がWeb上の管理画面から簡単に行うことができるシステムで、HTMLの知識がない人でもサイトの更新を行うことが容易になります。大規模なサイトではCMSを導入するケースが増えているため、コーダーはこうしたCMSの仕組みを知っている必要があります。
特に、世界的に使用されているCMSであるWordPressは、日本国内でも多くの企業で導入されています。WordPressはPHPで作成されており、カスタマイズを行うにはPHPの知識が必要です。PHPの知識を持っておくことは、コーダーとしての仕事の幅を広げることにつながります。
現在は、ユーザーの使いやすさを意識してサイトを制作する企業がほとんどです。ユーザーが使いやすいサイトを実現するために、UI・UXの知識を身に付けることが欠かせません。UI・UXの知識を身に付けることで、コーダーとしての仕事の幅を広げることができます。
(関連記事:UI/UXとはどういう意味?それぞれの違いと特徴まとめ)
コーダーの平均年収は350万円前後です。給与所得者の平均給与は441万円(※)のため、コーダーの年収は残念ながらやや低い水準といえます。
コーダーはプログラマーやデザイナーと比べ、未経験者が受け入れられやすい職種です。そのため、Web業界未経験者や若い人が多くなり、ほかのIT系職種と比べても平均年収は低く抑えられがちです。また、派遣社員やアルバイトなど非正規での採用が多いことも、平均年収が低い要因となっています。
※参考:国税庁 平成30年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
正社員でコーダーとして働く場合、300~400万円の年収が一般的です。ただし現在はコーディングのみの正社員求人は非常に少なく、デザイナーと兼務するか、フロントエンドエンジニアの領域まで担う求人がほとんどです。
派遣社員やアルバイトでコーダーをしている人の場合は、年収が200万円台となることも少なくありません。これは、週3日勤務や1日4時間の短時間勤務などをしている人が多いことが影響しています。時給では1,700円~2,000円程度が相場となっています。
最近ではCMSを導入する企業が増え、コーダーのニーズは急速に減少しています。将来的にはコーディングのスキルだけでは食べていけなくなるという予測もあるほどです。
コーダーの方がWeb業界で長く続けていくためには、さらなるキャリアアップが必要です。
コーダーのポピュラーなキャリアパスがフロントエンドエンジニアへのキャリアアップです。フロントエンドエンジニアはコーダーの上位職種のため、コーダーとしての実務を通じてスキルを身に付けることができます。
フロントエンドエンジニアを目指すのであれば、JavaScriptのスキルが必須です。特に最近ではReact.js、Vue.jsといったフレームワークを利用した開発が一般的になっています。これらのフレームワークが使いこなせるようにスキルを磨いていきましょう。
(関連記事:フロントエンドエンジニアなら習得しておきたい3つのフレームワーク・ライブラリ)
小規模なサイト制作の現場では、Webデザイナーがコーディングの作業を兼務することも珍しくありません。そのため、デザインのスキルを身に付けることで、コーダーのスキルを活かしながらWebデザイナーとして働くことも可能です。
コーダーはWeb業界への足がかりともなる職種です。HTML、CSSといった基本のスキルだけではなく、新しい技術を積極的に習得し、自分の付加価値を高めていくことで、将来のキャリアパスも広がります。
業務を通じてスキルを磨きながら、プライベートでもインプット・アウトプットすることを心がけ、次なるステップを目指していきましょう。
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