絵心なくてもOK!グラレコを使ってロジカル思考を鍛えよう
~Webクリエイター向け特別講座 「ふだん使いのGRAPHIC RECORDING著者 吉田 瑞紀氏」~

6月25日(金)19:30より、「絵心なくてもOK!グラレコを使ってロジカル思考を鍛えよう【Webクリエイター向け特別講座】」を開催しました。

グラフィックレコーディング(以下グラレコ)は、簡単なイラストや図・文字を使って、情報や議論の内容を「視覚的に記録する」もの。単に記録するだけでなく、自分の考えや相手の言いたいことを見える化するのにも役立ちます。

本イベントでは、『問題をシンプルにして毎日がうまくいく ふだん使いのGRAPHIC RECORDING』 の著者である吉田 瑞紀氏を講師に招き、仕事やプライベートで活かせるグラレコの基本を教えていただきました。

講師

 

吉田 瑞紀 氏

Webデザイナー・コーダー
ストアカ ビジネススキル部門 人気No.1講師
https://www.street-academy.com/steachers/231342

 

独学でWebデザイン業界に入り、Webデザイナー・コーダーとして活躍中。
ストアカでグラレコに関する講座をこれまでに計450回以上開催し、1,500名以上が受講。2021年4月に、著書『問題をシンプルにして毎日がうまくいくふだん使いのGRAPHIC RECORDING』が発売。

公務員からWebデザイナー、講師、書籍出版へ!吉田瑞紀さんに聞く、なりたい自分に近づくヒント

イベント講師 吉田 瑞紀さんに直前インタビュー!

目次

1.グラレコとは

まずは、まだまだ耳慣れない「グラレコ」という言葉について、ご説明いただきました。
グラレコとは、グラフィックレコーディングの略。一般的には、対話や議論の場で情報をイラストや図にまとめていくことをグラレコと呼びます。

グラレコでは、複雑な情報をいったん抽象化し、改めてグラフィック化しなければなりません。情報をシンプルにまとめる必要があるため、ロジカル思考の訓練にも役立ちます。

似た言葉に「グラフィックファシリテーション」というものもあるそうです。こちらは会議において見える化しながら司会・進行を行っていくものということ。ご興味がある方は調べてみてくださいね。

2.グラレコ活用法

グラレコをご存知の方は、会議などで使うイメージがある方も多いと思いますが、グラレコにはさまざまな活用法があります。

上の図は、吉田さんが本を読むときに実践されているグラレコの例です。
少し複雑なビジネス書を読んだときにも、一枚の紙にまとめておけば、後から見返したときに自分で本の内容を思い出しやすくなりますね。また、グラレコに書き出す時点で頭の整理が必要なため、記憶の定着が良くなるというメリットもあるそうです。

そのほかにも、自分の中のモヤモヤした考えをまとめるときに使ったり、面談や悩み相談・カウンセリングやコーチングに利用したりすることもできるとのこと。 日常の中のさまざまな場面で活用できそうですね。

3.グラレコのメリット

イラストや図を使って書く一番のメリットは、複雑な文章や会話をわかりやすくまとめられること。Web業界のお仕事での具体例をあげながら、ご説明いただきました。

たとえばチーム内に新たなメンバーが入ってきたとき。関係者の情報や仕事の流れを言葉だけで説明しようとすると、なかなか相手に理解してもらえないことがありますよね。

そんなときには、上記のような図のグラレコを使って伝えるのがおすすめ。グラレコを見れば、新メンバーも仕事の流れや自分が誰とやり取りをすればよいのかを一目で理解できます。

グラレコは「絵を描くもの」というイメージを持っていた方もいらっしゃるかもしれません。ですが、このように絵ではなく図を使ってわかりやすく情報を整理することも、グラレコのひとつなんですよ。

文字で説明するだけでなく、簡単な絵を使っただけで論理的な説明も可能であるということが、新たな気付きでした。

クライアントとの打合せ時にも、シンプルにまとめて分かりやすく伝えられるとても良い方法だと感じました。

4.書き方の基本

グラレコの概要が理解できたところで、ここからはいよいよ「どのように書くか」について学んでいきました。最初に書き方の基本について。

まず意識するのは「5W1H」です。

伝えたい内容を整理するうえで「5W1H」を意識するのは、通常の会話やビジネスにおいても大切なことですよね。グラレコでは、イラストや図を使って情報を表すので、通常の文章よりも「5W1H」を明確にする必要があります。

またグラレコを書く上で「Emotion(感情面)」を考えることも重要です。同じ内容を表していても、そこに書かれた顔がうれしい表情であればポジティブなイメージ、悲しい顔であればネガティブなイメージを伝えることができますね。

基本の書き方を教えていただいたものの、まだイメージがつかない部分もあるな…と思っていたところ、吉田さんから「言葉で聞いただけだとなかなかピンと来ないと思うので、このあと実際に一緒に手を動かしてつかんでいきましょう!」とのコメント。

ということで、ここからは、実際に自分で書きながら学んでいきました。

5.ウォーミングアップ

最初に丸や四角、三角などを書く練習から始めました。ここで気をつけるのは以下の2点。

・始まりと終わりをきちんと閉じきること
・できるだけ同じ大きさ・等間隔を意識すること

絵が苦手という方は、実は丸や真っすぐの線を書くのが苦手なだけという場合も多いとのことで、練習することで少しずつ上達できるそうです。

6.イラスト練習

次にアイコンの練習をしました。グラレコはセンスが良くないとできないと思っている方も多いと思いますが、実は知識や引き出しの多さが重要だということ。「この話題ならこのアイコン」といった型を自分の中に持っていれば、簡単に書けるようになるとそうです。

グラレコは難しそうと感じていても、練習すればできるようになると聞くと、励みになりますね。

グラレコは絵が得意な人がやる仕事のイメージがありましたが、素人でも単純な図形アイコンなどを使って描けば日常的に使えるものだと初めて知りました。

7.練習問題

少しずつ書くことになれてきたところで、みなさんと一緒に練習問題にチャレンジ!

それぞれの問題に各自でチャレンジしていただき、実際に書いたグラレコをカメラに映して共有していただきました。

たとえば、「ぼくの年収は妹の2倍だ」という文章を、グラレコを使って表すと?
こちらは、「2倍」をどのように表すかがポイントです。

・お金の数で表現される方
・お金の大きさで表現される方
・グラフで表現される方

など、書き方はさまざま。

グラレコには正解があるわけではなく、相手に伝わればそれでOKとのことでした。
なお、吉田さんの書かれた参考例は以下の通りです。

グラレコで大切なのはイラストで表現することそのものではなく、目に見えない概念をわかりやすい形で表現するということ。そのために、言葉の持つ意味を抽象化して考えていきます。また、棒グラフや円グラフを使ったり、比例の関係をグラフで表したりすることも有効です。

実際に、基本問題5問と応用問題1問に取り組み、参加者のみなさんもグラレコのコツを少しずつつかんでくださった様子でした。ただ解説を聞くのではなく、実際に自分で書きながら学べたので、参加者のみなさんも理解しやすかったようです。

実際に手を動かすことにより、自分の思考のクセがわかりました。グラレコを勉強すれば、物事をシンプルに考えることができるようになりそうです。色々な場面で使えると思います。

実際に自分でグラフや図に表すとなると難しいとわかりました。グラレコ練習の場数を増やして相手に伝わる表現の幅をこれから増やしていきたいと思います。没頭できて、すごく楽しい時間でした、ありがとうございました。

8.グラレコの上達法

最後に吉田さんから、グラレコの上達法について教えていただきました。

1つ目は、とにかく引き出しを増やすということ。グラフやアイコンなども、知っているかや書いたことがあるかで、書けるかどうかが変わってきます。絵のセンスがないと思っていた方でも、練習すればグラレコができるようになるということなので、、少しずつグラレコに慣れていってくださいね。

2つ目は、速さに慣れること。話し言葉を聞きながら書き取れるようになるためには、素早く書く練習も必要です。吉田さんのおすすめは、自分の興味のある分野の動画を見ながらグラレコにチャレンジすることだそうです。好きなことを学びながらグラレコの練習もできて一石二鳥ですね!

3つ目は、構造化して考える力を鍛えること。グラレコで重要なのは、どれだけ複雑な話をシンプルにとらえることができるかです。構造化して考える力を鍛えるために、「メモの魔力 The Magic of Memos」「具体と抽象」という2冊の本をおすすめいただきました。

グラレコを練習することは、情報をシンプルに構造化する練習にもなりそうです。実践で使用できるようになるまで練習が必要そうですが、今日教わった練習法で続けてみようと思いました。 グラレコには今まで興味はありながらも手に着けられなかったので、とても良い機会になりました!

ロジカルシンキングのノート術などを学んでいますが、グラレコと合わせ使うと相乗効果があると思いました。

5.質疑応答

講義の後の質疑応答では、参加者のみなさんからさまざまな質問をいただきました。その中からいくつかご質問と回答をご紹介します。

Q. 吉田さんは普段どんなツールを使ってグラレコをしていますか?

普段はデジタルでグラレコをすることが多いです。iPadのシンプルなペイントソフトを使っています。

紙を使うときにはA4のコピー用紙を使っています。ペンは少し太めがおすすめ。実は細いペンだとイラストのアラが目立ちやすいんです。少し太めのペンだと上手なイラストに見えますよ。

Q. Webデザイナーのお仕事でどのようにグラレコを活用していますか?

私はデザインだけでなく、ディレクションから担当することがあるので、クライアントへのヒアリングでグラレコを活用しています。

クライアントがまだ言葉にできていないモヤモヤを一緒に形にしていくのにグラレコがあると便利です。お話をしながら「こんな感じですか?」とグラレコにして、話をすり合わせていくイメージで利用しています。

もっとグラレコについて学びたい方、このレポートを読んで吉田さんのグラレコ講座にご興味を持たれた方は、吉田さんによる著書「問題をシンプルにして毎日がうまくいく ふだん使いのGRAPHIC RECORDING」や、吉田さんによるストアカのグラレコレッスンをチェックしてみてくださいね。

問題をシンプルにして毎日がうまくいく ふだん使いのGRAPHIC RECORDING

吉田 瑞紀 著
出版社:CCCメディアハウス(2021/4/29)

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!

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